リハ部門における急変時対応

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日本リハビリテーション医学会の「リハビリテーション医療における安全管理•推進のためのガイドライン(案)}からリハ部門における急変時対応を以下に引用します.

リハ部門における急変時対応


(1)人命にかかわる状況の場合
[1] 周囲のスタッフの協力を求め,院内緊急コールを発信する。できる限り人数 を集める。可能な救命処置を開始する。
[2] バイタルサインの監視を開始する。
[3] 医師・看護師へ引き継ぐ。
[4] 上司への報告。
[5] 発生時の状況等を記録する。


(2)人命にはかかわらない状況の場合
[1] 周囲のスタッフの協力を求め,主治医またはリハ医と連絡を取り,状態を報 告し,診察を要請する。
[2] バイタルサインの監視を開始する。
[3] 医師・看護師へ引き継ぐ。指示に従い病棟等への搬送を行う。
[4] 上司への報告。
[5] 発生時の状況等を記録する。


(3)救命処置
[1] 呼名に反応するか確認。反応がある場合には患者の訴えの聴取,バイタルサ インの測定,神経学的所見のチェック。
[2] 反応がない場合は自発呼吸の有無を確認。ある場合にはバイタルサインを測 定。
[3] 自発呼吸がなければ速やかに気道確保。呼吸回復すればそのままバイタルサ インを測定。
[4] 自発呼吸が回復しなければ人工呼吸を開始。
[5] 脈拍の有無を頚動脈で確認。脈拍が触れれば人工呼吸を継続。
[6] 脈拍が触れない場合は心臓マッサージを開始。
[7] 人数が確保できれば,脈拍や血圧などバイタルサインの測定。

https://www.jarm.or.jp/nii/iinkai/sinryo-guide/risk-manage_GL_draft.pdf より引用

作業療法学生としては臨床実習の準備として急変時の対応を理解しておくことがが必要です.特に,医師・看護師へ引き継ぐ,上司への報告,発生時の状況等を記録は重要になってきます.

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