卓球療法士講習会覚書009

スライド111 8-2

〇ROM
【名称】関節可動域(かんせつかどういき、Range Of Motion;ROM)
【説明】関節可動域とは、関節が動く範囲のこと.

〇MMT
【名称】徒手筋力テスト(Manual Muscle Test;MMT)
【説明】特定の筋肉がどの程度の力を発揮できているかを0~5の6段階で評価したもの.

【コメント】卓球療法士としては、用語の意味が理解できれば良いと思われる。

卓球療法士講習会覚書008

スライド111 8-2

〇機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:FIM)
【方法】FIMの評価項目は、計18項目(運動項目13項目と認知項目5項目)である。採点方法は、1点〜7点の7段階で評価する。完全自立(7点)、修正自立(6点)、監視・準備(5点)、最小介助(4点)、中等度介助(3点)、最大介助(2点)、全介助(1点)。
【目的】日常生活上の「しているADL」を評価する。介助量の判定。
【目安】総得点は126点(7点×18項目)で、最低点は18点。得点が高いほど自立しているということになる。

《FIMの評価項目一覧》

◇運動項目(13項目)

・セルフケア

(1)食事、(2)整容、(3)清拭、(4)更衣上半身、(5)更衣下半身、(6)トイレ動作

 

・排泄コントロール

(7)排尿管理、(8)排便管理

 

・移乗

(9)ベッド・椅子・車椅子移乗、(10)トイレ移乗、(11)浴槽・シャワー移乗

 

・移動

(12)歩行・車椅子、(13)階段

 

◇認知項目(5項目)

・コミュニケーション

(14)理解、(15)表出

 

・社会的認知

(16)社会的交流、(17)問題解決、(18)記憶

【コメント】卓球療法士としては、パーセルインデックスとFIMなどのADL評価はおよその内容を知っていればいいのではないかと思う。

卓球療法士講習会覚書007

スライド111 8-2

〇バーセルインデックス(Barthel Index、BI)
【方法】「できるADL」を評価.「普段は行っていないけれども、作業療法士のリハビリの中ではできる動作」は、できるADLとする。「食事」「車椅子からベッドへの移乗」「整容」「トイレ動作」「入浴」「平地歩行」「階段昇降」「更衣」「排便コントロール」「排尿コントロール」の10項目について評価する。各項目を「自立」「部分介助」「介助」のいずれの状態かを判断し、自立度に応じて15点、10点、5点、0点のいずれかで採点する。
【目的】「できるADL」の自立度を評価
【目安】10項目の得点を集計する。満点は100点、最低点は0点で、点数が高いほどADLの自立度が高い。

卓球療法士講習会覚書006

スライド111 8-2

〇日常生活活動(Activities of Daily Living、ADL)

【具体的には?】

日常生活活動(以降、ADLと略す)は具体的には下記のようなものを指すことが多い。ただ、ADLの評価法はたくさんの種類があり含まれる活動が異なる場合がありますが、下に具体的な活動をあげる。

〇移動など↓

・起居動作(寝返り、起き上がる、立ち上がるなど)

・移乗(車いすへの乗り移り、トランスファー、など)

・移動(歩行、歩行器、車いすでの移動など)

〇セルフケアなど↓

・食事

・整容(歯磨き、洗面、髭剃り、爪切りなど)

・更衣(衣服の着脱など)

・排泄

・入浴

 

卓球療法士講習会覚書005

スライド111 8-3

【考え方】バランス能力,筋力などの身体能力が低下していると一般的に転倒のリスクは増大する.
スライド111 8-3では比較的簡便なファンクショナルリーチテストとTUGテストが施設などでもよくつかわれている.
ただ,卓球療法で転倒について考察するには,その人の性格傾向など他のさまざまな要素の総合的な判断が必要であると思われる.また,高齢になると個体差も大きくなるので,経時的に知っておくとも大事となる.

卓球療法士講習会覚書004

スライド111 8-3

〇かなひろいテスト
【方法】500字程度の全文平仮名書き物語文の、大意 を読み取りながら同時に「あ・い・う・え・お」の5文字を拾って○をつけていくというもの.制限時間は2分で拾った数と見落とした数、意味把握の程度を参考に年代別に判定.
【目的】認知機能の評価
【目安】年齢,教育年数による

卓球療法士講習会覚書003

スライド111 8-3

〇開眼片足立ちテスト
【方法】壁から50cm程度離れた位置で壁に向かって素足で立ち、両目を開けたまま両手を楽に下げ、左右どちらかの足を前方に5cm程度上げる方法で行う
【目的】下肢筋力、バランスの評価
【目安】15秒未満だと転倒リスク(高齢者,あくまでも目安)

 

卓球療法士講習会覚書002

スライド111 8-3

〇TUGテスト(timed up&go test)
【方法】「肘掛のついた椅子にゆったりと腰かけた状態から立ち上がり、3mを心地よい早さで歩き、折り返してから再び深く着座するまでの様子を観察するもの」(日本運動器学会)
【目的】下肢筋力、バランス,歩行能力、転倒リスクと関連,高齢者の身体機能評価
【目安】13.5秒以上だと転倒リスク(あくまでも目安)