「環境因子と個人因子」について列挙する

【一般目標7:評価結果から全体像をまとめる。】

◇◇行動目標:

・・・7-3 「環境因子と個人因子」について列挙する。

今回は,7-3 「環境因子と個人因子」について列挙する。がテーマです.一般目標7の「評価結果から全体像をまとめる。」の中の三つ目の行動目標です.

国際障害分類(ICIDH,1980)になかった環境因子と個人因子が国際生活機能分類 (ICF,2001)で加えられたことは大きな意義があります.なぜなら,個体の中で完結していた障害という概念に,文脈と空間的な広がりを付与したからです.その部分には作業療法士の専門性があります.

人間は機械ではないので同じ障害でもゴールが人によって異なってきます.きめの細やかなアプローチが必要です.このように人によってゴールやアプローチが異なってくる理由の一つに,環境因子と個人因子の存在があります.その人の生きてきた文脈とその人を取り囲む広がりまで評価することが重要になってくるのです.あなたの評価は人の評価ではなく機械の評価になっていませんか.

長期の実習であれば丁寧に情報収集し,深く考察していきたいところです.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

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