【一般目標7:評価結果から全体像をまとめる。】
◇◇行動目標:
・・・・・・7-1 「心身機能と身体構造」について列挙する。」
今回は,「7-1 心身機能と身体構造」について列挙する。」がテーマです.一般目標7の「評価結果から全体像をまとめる。」の中の最初の行動目標です.
「評価結果から全体像をまとめる」というのは難易度の高い課題といえるでしょう.その難易度の高さの理由は,臨床経験をある程度積むことが全体像を把握するのに必要だと思われますが,実習生の臨床経験はほとんどないに等しいからです.全体像をまとめる作業の中においては,「心身機能と身体構造」について列挙するのは,実習生にも比較的実行しやすいと思われます.理由として,評価が的確に実施できていれば列挙するまでは一直線に近いからです.もちろん,簡単ではありませんが.
「心身機能と身体構造」について列挙するというのは,国際生活機能分類以下,(ICF)からきていると思われます.そこで,ICFの考え方にあるように問題点だけでなく,利点も列挙できるのが大事だと思います.つまり,患者さんの課題だけでなく,いい所も発見して今後の治療に結び付けていくことです.そうすると,治療プログラムにも広がりがでることでしょう.
【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.
http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf