AHEAD JAPAN (全国高等教育障害学生支援協議会) 第4回大会3日目

https://ahead-japan.org/conf/2018/sig.html

【3日目(分科会)】

2018年6月30日(土曜日)10時00分〜16時00分
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟(各部屋)

午前(10時00分〜12時15分)

【分科会C】「地域における社会資源と連携した支援体制の構築」

大学等への通学や学内での生活支援については,大学等の障害学生支援の機能だけでは対応が難しく.二つの大学の取り組みおよび厚労省からの制度説類があった.

コーディネーター:五味洋一(群馬大学)、望月直人(大阪大学)
担当理事:柏倉秀克(日本福祉大学)

 

午後(13時45分〜16時00分)

【分科会F】「大学等における支援体制構築:聴覚障害学生編」

本分科会では、聴覚障害学生への支援体制構築にあたり教職員が知っておくべきポイントを解説.二つの事例を共有した上で参加者同士が活発に情報交換を行った.

コーディネーター:有海順子(山形大学)、中津真美(東京大学)
担当理事:松崎 丈(宮城教育大学)

3日とも晴れてよかったです.

AHEAD JAPAN (全国高等教育障害学生支援協議会) 第4回大会2日目

http://ahead-japan.org/conf/2018/

2018年6月29日(金曜日)10時00分〜17時30分
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟(大ホール)・センター棟

○プログラムは参加したものを掲載しました.

10時00分〜12時00分/教育講演【場所:カルチャー棟 大ホール】
『障害‐支援』のパラダイムシフト
講演者 星加良司(東京大学大学院教育学研究科、准教授)

○社会モデルについて学ぶことができました.

12時00分〜13時30分/昼休憩

13時30分〜15時30分/法律講演・高専分科会・個別相談(午後:3会場)

  • 法律講演【場所:カルチャー棟 大ホール
    ファシリテーター 川島 聡(岡山理科大学)
    パネリスト 石川 准(静岡県立大学)、東 俊裕(熊本学園大学

○障害者差別解消法の今後の展望などについて学びました.

○熊本の地震からの考察もありました.

16時00分〜17時30分/ポスター発表・企業展示【場所:センター棟 101・102】
ポスター展示(展示開始:12時00分〜)
企業展示(展示開始:12時00分〜)

○多数の展示で質量とも充実していました.

きょうは関東甲信,梅雨け.素晴らしい青空でした!

AHEAD JAPAN (全国高等教育障害学生支援協議会) 第4回大会初日

http://ahead-japan.org/conf/2018/

AHEAD JAPAN 第4回大会が,2018年6月28日(木)〜6月30日(土),国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催されます.最寄り駅は明治神宮すぐそばの小田急線参宮橋駅です.

【1日目(メインカンファレンス)】

2018年6月28日(木曜日)14時00分〜17時00分
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟

14時00分〜15時00分/開会・協議会報告【場所:大ホール】

・石川代表理事から今後の展望についてわかりやすい解説がありました.

15時30分〜17時00分/行政説明【場所:大ホール】
行政説明(内閣府,文部科学省,日本学生支援機構)

・第4次障害者基本計画など障がいのある学生支援の最近の動向について行政から説明がありました.

 

評価手段を選択する

【一般目標5:評価計画を立てる。】

◇◇行動目標:

・・・5-2 評価手段を選択する。

今回は,「評価手段を選択する。」がテーマです.もしもはじめての実習だとしたら,ここから大問題です.症例研究を読んだり,症例報告会に参加したりしてどのような評価が必要なのかアウトラインを把握しましょう.実習前であれば先輩に話しを聞くのも有力です.

最終学年の実習であれば,評価の選択についてはおよそ見当がつくでしょう.しかし,結局のところ個別のことですので一人一人内容が異なってきます.予定が固まってきたら実習指導者の先生に確認しましょう.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

評価内容を想起する

【一般目標5:評価計画を立てる。】

◇◇行動目標:

・・・5-1 評価内容を想起する。

今回は,「評価内容を想起する。」がテーマです. まず,実習に臨む前に同級生とシミュレーションをたくさん実施しておくことが大切です.現場の実習ではまた別の難しさがあると思われますが,本を読むだけでなく学校にいる間に事前に体を使って準備しておきましょう.

そうすると「評価内容を想起する。」のはそれほど難しくはないと思われます.

不確かなところがあれば教科書で確認しておきましょう.それでも不明なところや疑問点があれば指導者の先生にフィードバックの時間などに質問しましょう.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

自分の意見を述べる

【一般目標4:意欲的に取り組む姿勢(探究心・創造性)を持つ。】

◇◇行動目標:

・・・4-5 自分の意見を述べる。

今回は,「自分の意見を述べる。」がテーマです.なかなか難しい鵜行動目標ではないかなと思います.理由は知識と経験の双方とも不十分なため自分の意見が形成されにくいのではないかと思うからです.

しかし,担当している患者さんらついては,例えば,身体機能がどのように活動や参加に関係していくかは,自分自身の評価と情報収集の結果から推察することができるかもしれません.学校の試験と違って〇か×に解答はないかもしれませんが,実習生が見解をのべると指導者先生が応えてくれることでしょう.その繰り返しが実習を豊かなものにしていくと思われます.そして,見解をキャッチボールできるようになると専門職としてのスタートラインに立てているということになるように思います.

少し付け加えると,「自分の意見を述べる。」表現の方法も相手方を十分に配慮できるように気を付けて言えるようになっていただければと思います.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

 

必要に応じて質問する

【一般目標4:意欲的に取り組む姿勢(探究心・創造性)を持つ。】

◇◇行動目標:

・・・4-4 必要に応じて質問する。

今回は,「必要に応じて質問する。」がテーマです.この行動目標が課題となることも多いようです.もしかすると,実習指導者の先生に「必要に応じて質問する。」ことが適切に実施できるようになっていると,実習の内容も充実してきていることと思われます.

「必要に応じて質問する。」を達成するには以下の2つの背景が達成されているように思います.

1.実習に対し意欲的に取り組み,日々の実習の中で質問をしたくなるような臨床的に事実を発見すること.要約すると実習に対する意欲,注意深い観察力.

2.実習指導者の先生にスムーズに質問できるような努力.引っ込み思案の人は積極的に質問するように心がけましょう.しかし,ふだんから積極的な人は,今が先生に質問してもいい状況,あるいは,質問してもいい場なのか確認してから質問しましょう.

☆実習生の皆さんは,一日に最低一回は臨床上の話題で.実習指導者の先生に質問することをノルマにしてもいいかもしれません.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

必要に応じて文献や資料を収集する

【一般目標4:意欲的に取り組む姿勢(探究心・創造性)を持つ。】

◇◇行動目標:

・・・4-2 必要に応じて文献や資料を収集する。

今回は,「必要に応じて文献や資料を収集する。」がテーマです.基本的な知識を確認しながら実習をすることは重要です.文献や資料を収集するときに注意することとして信頼できる情報かどうかが大事になってきます,次の二つの情報は注意して使いましょう.

1.古い情報→医療は日進月歩,常識が変わってしまうこともあります.

2.インターネットの情報→ドメインや筆者で信頼できるか確認する.

・信頼できるドメインの例として,go.jp(政府)ac.jp(大学)など

・信頼できる筆者の例として.学術団体のホームページなど

しかし,本やインターネットから収集した情報はあくまでも典型例です.目の前の患者さん(臨床例)をそのまま示したものではありません.臨床像はどこが典型的で,どこに特徴があるのかを考えると学びが深まります.

 

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

 

疑問点を列挙する

【一般目標4:意欲的に取り組む姿勢(探究心・創造性)を持つ。】
◇◇行動目標:
・・・4-1 疑問点を列挙する。

一般目標4の「意欲的に取り組む姿勢(探究心・創造性)を持つ。」の最初の行動目標は,「 疑問点を列挙する。」となっています.この場合の疑問とは,不思議に思い明らかにしようと思うというようないわゆる探求心というものに近いものでしょう.何かしら,疑問を持つというのは科学的思考のスタートでもあると思います.日々の実習の中で作業療法的視点から探求心に繋がる事を発見しましょう.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf

必要に応じて関連職種と連携をとる

【一般目標3:必要に応じて関連職種と連携をとる。】
◇◇行動目標:
・・・3-1 職員、関係スタッフの役割を説明する。
・・・3-2 関連職種の中での作業療法士の役割を説明する。
・・・3-3 関連職種と情報交換を行う。

今回は,「必要に応じて関連職種と連携をとる。」がテーマです.上に示したように,「必要に応じて関連職種と連携をとる。」は一般目標で,その行動目標として,「職員、関係スタッフの役割を説明する。」,「関連職種の中での作業療法士の役割を説明する。」,「関連職種と情報交換を行う。」の3つがあります.

関連職種については,具体的にあげることができますか.例えば,医師,看護師,理学療法士,言語聴覚士,社会福祉士などがあるでしょう.症例報告書の項目に他部門からの情報というものが設けられているので,「関連職種と情報交換を行う。」は重要だということがわかります.

この関連職種と連携でも,「常識的態度や責任のある行動を身につける」は関連職種と連携をとるための前提になります.そこから先は,実習指導者の先生の力もお借りして関連職種の先生とコンタクトを図ることになります.

「関連職種の中での作業療法士の役割を説明する。」はどうでしょうか.今まで学んだことから自分なのにわかりやすくまとめておきましょう.関連職種だけではなく患者さんからも聞かれるかもしれません.そして.病院によっても少しずつ役割が異なるのでカスタマイズも必要かもしれません.

【文献】社団法人日本作業療法士協会養成教育部:臨床実習総論.作業療法臨床実習の手引き 第4版: 社団法人日本作業療法士協会,2010.

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/rinshoujisshuVer.422203251.pdf